web2.0、RSS界隈のブログのトラフィックデータ【数値付き事例紹介】

kawasakiさんが「はてブ」の効果を語っている。
http://d.hatena.ne.jp/kawasaki/20051215/1134615056

それみて書きたくなって、勤務先で許しをもらったので公開。

サンプルが偏っているので、「これがブログのトラフィックだ」と一般化できないことをあらかじめお断りしておきます。また、そもそも対象ブログがそんなにトラフィック数も多くないので、アレでアレです。

概要
RSSの購読者

RSSファイルの購読者。

  • 800人強。
ブログへのトラフィック

上記RSSを発行しているブログへのトラフィックを下記の3つにわけて集計。

広告やメールや不明URLよりのトラフィックは集計に含まず。

  • 【参考】過去3ヶ月のトラフィックの内訳
    • RSSが62%、口コミが12%、検索が26%。
    • 期間を延ばすと検索に引っかかる可能性が高くなるから検索があがる。RSSがまったく今週の数値と同じなのはたまたま。
  • 対象期間内の日別推移。
    • IOIX滝日さんのSyndicateレポートが開始した13日よりRSSと口コミが向上。
    • 検索はたぶん底固く過去の遺産によるアクセス。
    • 12/15は本原稿を書いている時点でまだ24時になっていないので少し低い。
  • 対象期間内の記事ごと内訳
    • 口コミの降順
    • 今週口コミが多かったものは、基本的には最近のアイテム。(そのためまだ検索にはほとんど引っかかっていない)
    • 下から三番目のようにRSSからの直接トラフィックが多いアイテムと、一番上のような口コミが多いアイテムと、傾向がはっきりわかれる。
    • 下から二番目は古いアイテムだが、口コミからアクセスがあったので集計された。
  • 【参考】4月からの全期間で見た記事ごと内訳
    • 口コミの降順
    • ブログはじめた4月からの全期間にすると検索からのアクセスが存在感が出てくる
    • 上から4つめ「FLASHWeb2.0」が検索の比率が多い。
    • 当然だがこのサイトへのトラフィックではブログ系のネタが口コミと親和性が高い。
まとめ
  • このBlogについてはRSSや口コミの影響力がかなりでかい。
    • RSSは、通常の解析ツールではNo RefererとかBloglinesとかOthersとかに分散して隠れているが、まとめるとけっこうある。
    • 口コミ(CGM)部分は、一件一件が小さいのでこれも通常の解析ツールでは隠れてしまってボリュームが見えにくいが、まとめるとけっこうある。
      • 口コミ=被リンクなので、きっと後で検索にも効果あるんだろう。あってほしい。
  • 記事内容、タイトルによって、トラフィック源がけっこう違う。

ちなみに、扱うトピックが異なるブログだとまったく異なる傾向が見えたりします。Geekトピック以外では一気にはてなの影響力が弱まり、それ以外のブログ(ソーシャルブックマークは皆無)の影響力が高まるということとかは、ある程度わかってる。

でもサンプル数が少ないのでなんともいえない。数字の整合性がまだ不安定なとこもあって日々改修なので、お客様には申し訳ない。来年とか導入実績がでてきて、「数字の概要なら公開してもいいよ」という優しいお客様とかでてきたらもうちょっと違う事例をお話しできるかも。

この先のビジョン

YahooはレビューのCGMからのアグリゲーションを考えているようですが、たぶんアグリゲーションしたところに企業が情報を出すのは広告で有料って形になると思う。で、その時、企業はCGMからのトラフィックを全体を最適化(Social Media Optimization)する必要があるわけですよ。RSSをキーに、消費者にメッセージを直接伝達したり、アグリゲーションサイトに出稿したり、そのフィードバックを見て次の行動を決めたり。勤務先で作ろうとしてるのはそんなことをお手伝いできるツール。


頑張って一歩先のデータの動きをみつけて、お客様の新しいマーケティング活動のお役に立てるよう頑張ります。