Simple Sharing Extensionsはなにを変えるのか。「読むためのRSS」と「使うためのRSS」

SSE(Simple Sharing Extensions)のわかりやすい解説記事を見つけた。

Though RSS is a resilient, powerful, and ubiquitous protocol for Web content distribution, RSS has a one-way generic view of content flow. Without a standard way to process mutually published and edited content, there can be no shared perception of the unique pieces of information that pass between users and applications. These chunks of information are what RSS and SSE call items, and can represent calendar entries, blog posts, eBay auctions, podcasts, or whatever. With SSE added, RSS is still one way but we now have an easy way to collaborate separately on the same content (a wiki article, inventory list, or stock quote.)

例えば。

この記事に対するコメントの建設予定地

 :
みたいに「建設予定地」→「地鎮祭」→「工事」→「完成」と時系列で変化するPermalinkは、従来のRSSの仕様じゃうまくトラッキングできない。

現に、今書いているこの記事はなんどか編集しているけれど、RSSから訪れた方には、どの版を読んでいるのか知る術はないはずだ。ごめんなさい。

「読むための文書」と「使うための文書」をRSSでどう表現するか

例えば、自分の経験で、CVSを使うようになって文書管理が非常に楽になった経験がある。それと同じで「使うための文書」には版管理やら共有やらが必須だ。

現在のRSSは「読むための文書」を追跡する部分はあるが、版管理と共有、相互作業のような「使うための文書」の追跡を実現する部分が弱い、というかほぼない。

上の記事でSSEがmutually published and edited contentのためだと書かれているのは、まさにそうした、情報を「使う」作業のためにRSSを拡張するという意味なんではないかと受け取った。

カレンダーなんてのはまさにその象徴的な例だ。

優秀な仕様を使って、どう遊ぶか

シンプルさと高機能さは往々にして反比例するものですが、SSEはその両立(妥協点ともいうが)のための仕様としては優秀っぽい。

もちろん、まだ段階としては、有効な活用方法を見つける段階の仕様なので、geek様の生態系に期待。いじるライブラリができて、おもろいアプリができて、くらいになるまではスーツ生態系の出番はまだ。

そんなわけで、SSE、注目しております。なんか面白い使い方はないものか。