「Memeorandum」にみる、ネット上の情報流通構造の変化
「Memeorandum」がおもしろい。
日本語では
とか
とかに素敵な紹介記事がある。m(_ _)m
ヘッドラインに表示されているのは、被リンク数が最も多い記事。その下にインデントされて表示されているのは、ヘッドライン記事にリンクしている記事で、並び順は被リンク数などいくつかのアルゴリズムを使って決めているようです。
:
Memeorandumはすべてのブログをソースとして扱っているわけではなく、限定されたブログ/ニュースサイトの記事のみを掲載しています。その判定基準については、こちらの記事- Q: Who's Included? -をご覧下さい。
と書かれているように、ヘッドライン記事URLでTechnorati検索して被リンクを探すと、Memeorandumに掲載されているエントリを発見できる。
「ソースを限定する」というアプローチは有用
が。Technoratiが検索対象に対してリンクしている記事をぜんぶ表示するのに対し、Memeorandumは特定の選ばれたBlogの、かつ被リンクの多い記事のみを表示することで情報の有用度をあげている。
同じアプローチはたぶん横展開できる。
特定のジャンルについてどのBlogが濃い見解を出すことが多いかがわかっていれば、そのBlogをジャンルのソースとして追加していけばいいからだ。*1
- 特定Blogに限定
- Memeorandum
- 特定ニュースサイトに限定
- 自社サイトに限定
- 自社のコンテンツで人気あるものをサイト来訪者に表示
- (←はてな使ってこのサイトの人気コンテンツを表示してみた)
みたいに応用もできる。
情報流通は三層構造になってる
- データ:各Blog
- 提供:コンテンツ
- 獲得:二次トラフィック
↓↑
- 機能:Technorati
- 提供:集計機能
- 獲得:???
↓↑
- プレゼン:Memeorandum
- 提供:編集された記事
- 獲得:一次トラフィック
みたいな役割分担で作れるな。Technorati使ってるんだかどうだか知らないけれど。
従来は、「囲い込む」とかいう単語に象徴されるように、自社のサイトの中でできるだけこれらを完結させて、付加価値を自社だけで最大化しようとするのが普通だった。
が。RSSやWebサービスの浸透により情報や機能が二次利用可能になったことで、情報流通が組織化されはじめ、自社のコア情報に特化してそれ以外は第三者に任せちゃったほうが、チャネル全体の最適化につながりやすいのかも、、みたいなのが今の状況なんだろう。
情報ではなく物の流通では既に先行して同じようなコンセプトが普及してる。この構図は今後あちこちで見ることができそうだ。
*1:もちろんBlogでの被リンク数が一定以上あるような「話題性のあるジャンル」でないと被リンク数でのフィルタリングがうまく機能しないが。