速読について。「プログレッシブJPEG」みたいに読む。

「読書速度測定」を試してみた。2800いくつとかだった。2回目やったら3400くらいだったけどこれは2回目だからだろう。(なんどかやってだいたい2200から2800くらいだった。)結果とかブックマークのコメント欄とかを見ると、読み方としては早い方なのだと思う。

いつのまにか身についていたことなので、特にコツとかあるわけじゃないんだけどまぁ一般に速読といわれる技術に近い気がする。

プログレッシブJPEG」みたいに読む

ちょうどこないだぼーっと駅から歩いて帰ってる時に、その日に本屋でもらった袋に「速読法!」みたいな広告がはいってたなぁとか考えてたら、ふと自分がどうやって文章を読んでいるかが、イメージになって頭の中にふってきた。ひとことで言うと「プログレッシブ JPEG」みたいな感じ。

プログレッシブJPEG方式の画像では、最初はぼんやりした画像が現れ、ダウンロードが進むと次第に画像が鮮明になってくる。このため、ダウンロードの途中でも画像のおおよそのイメージがわかる。

むりやり大雑把に言葉にするとこんなよう。

  • 斜めor真横にじーっと目を動かすと、だいたい漢字、カタカナから順番に目に入る
  • 単語のつながりでだいたい意味や文脈が推測される
  • 「もうちょいちゃんと読む」と判断した場合
    • ちょっとだけ気になる単語の前後の文脈を確認。
    • 再度、いま確認したところから斜めor真横にじーっと目を動かす。
    • また気になった単語の前後の文脈を確認。
    • あとは繰り返し
  • 「もう十分」と判断した場合
    • 次のページへ

ただ、おれがやってるのは高速道路を走ってるような感じなので、道ばたのお花とかに気がつくのは難しい。道ばたのお花を愛でながら高速道路走れる速読法では、残念ながらないんだろうな。文字通り斜め読みだしな。逐語読みではない。

ページ単位でもそうやって読むんだけど、実は一冊の単位でも同じような読み方ができる(仕事とか調査とかで義務的に読む本でしかやらないけど)。さーっと目を通して気になるところだけ精読または再読とかってやり方で読めると、かなりすばやく読める。まぁ一般的な意味で「読んだ」と言えるのかどうかは別にして。

一応、経験的にはそれでも役に立ってる

自分の読書スピードが人より速いことに気がついたのは、大学受験のときだ。センター試験の英語とか国語とか、そういうやつ。

予備校の先生とかは「問題が解けたらできればもう1周見直しができれば望ましいですね」みたいなことを言っていたのだけれど、自分はだいたい試験時間のなかで3〜4周くらいは目を通すことができた。ひととおり問題を解いて、見直しを一周して、もういちど見直しを一周して、ちょっと退屈してると、試験時間が終わる、それくらいな感じ。

人の倍とか見直せればさすがに成績もいい。その時にはじめて「ああ、読み方で人よりちょびっと得してるかもしんない」のだと気がついた。それまでの人生でそういう作業を人と競争したことがなかった(期末試験も成績も校則もない学校に中高6年間いたから時間に追われる経験とかあんま馴染みがなかった)ので、それは新鮮な発見で少しうれしかったのを覚えてる。

それで精度低けりゃだめじゃん、ってのもあるけど、読解系の試験の成績は抜群によかったし論文系の試験はほとんど通ったから、まぁ量は質を兼ねる場合もあるとは言えるんじゃないかなと思う。仕事にもたぶん役立ってると思うし。

個人的なポイント

自分が気をつけてるポイントとしてはこんなとこ。

  • 漢字熟語が目にはいるとイイ
    • 画数が多いから自然に目に入る。しかもたいていなんかの概念を表してるから、それつなげば意味取れる。
  • 推測して頭の中で再構築
    • 推測力は、下地になる知識が多いジャンルであればあるほど当然ながら高くなるので、得意なジャンルほど早く読める。
  • 他と何が違うか考える
    • 推測してると、知ってる知識にひきつけて考えがちなので、なにが自分の知らなかった点なのかを考えながら読む。

まぁ個人的なお話だけれど、とりあえず書いときゃ誰かの役に立つかもスタンスで晒しておきます。