Google Baseの影響をわかりやすく。

大前研一氏が、Google Baseの影響範囲の広さを説いて、楽天三木谷氏をくさしている。

特に“ベース”ではHPを持っていない人でも自社案内を書き込めばそれを検索の対象として載せてくれる。もはやHPを勝手に駆け巡る無機質なロボットエンジンではなくユーザーの求めているあらゆる情報をその心情まで含めて最短距離で提供する優れものに脱皮しようとしている。ブロードビジョンやブルーマルティーニ等のソフトがやろうとしてなかなか出来なかったユーザー側の心理までも反映した“サイバージャングルの水先案内人”になろうとしているのである。さらに“財布”はシングルサイン・イン(一度登録すればグーグル上どこに飛んでも財布が付いてくるので買い物したい時には、即座に支払い機能がそのページについている)を狙っていることは間違いない。“ポイント”は楽天や航空会社のマイレージと同じ機能を付加することを狙ったものであろう。つまりグーグルは検索サイトのフリをしながら広告モデルで儲け、その限界が来たら、電子商流・商取引に転換する狙いがある、と私は見ている。“ベース”ではNTTのタウンページがぶっ飛ぶだろう。これとローカルを併せれば下手なGPSも要らなくなる。そして何よりもユーザーが求めているものは一発検索できる、一発注文できる、一発決済できる、という機能だ。電子商店街に出店していない会社の品物やサービスであっても、だ。こうしたことを楽天の三木谷氏は脅威に感じないのだろうか。

なんとなく「決済ついてるなー」とは思っていたけれど、確かに広告の後を見据えているのは間違いないですな。おーこわおーこわ。