企業がBlog構築時に考慮すべきポイントは「コミュニケーションの多階層性」と「パーソナリティ」

良質な煽りを発見。いつもひとヒネり新鮮でおもしろい「デジモノ、、」さんから。

ブログに必要なもの、それは 『 企画内容 』 ではありません。
ブログに魂を注ぎ込むのは、『 パーソナリティ 』 です。

企画内容も当然イラナイとはいいきれないが、とりあえず「パーソナリティを盛り込む視点を忘れたら、Blogは生きないよっ!」てことなんだと思う。

全面的に賛成。

「Blog」の定義にはいろいろなものがあるけれども、通常のWEBサイトと比較して「Blog」の特性をひとことで言うならば

  • 「コミュニケーションの多階層性」
  • 「パーソナリティ」

この2点だと思う。

通常の企業WEBサイトとの比較

通常の企業WEBサイトは、

  • コミュニケーションは
    • 一方向
    • 来訪者とのインタラクションは、あってもメルマガ、ブックマーク、BBS、ゲーム程度。伝播はしにくい。
  • パーソナリティは
    • 基本的には存在しない。
    • 法人としての顔のみ。

であるが、

世にBlogと呼ばれるサイトは

  • Blogのパーソナリティによって様々な企画が可能
    • WEBマスター
    • 商品開発者
    • インストラクター
    • カリスマユーザー
    • 一般ユーザー
    • 広告のモデルさん etc..

「多階層」であることがコミュニケーションが伝播する回路だとすれば、後者のパーソナリティはコミュニケーションを喚起する燃料でありドライバだ。

口コミが拡大する回路に悪質な燃料を仕込んだら当然、質の悪い炎上をするわけで。

「思い通りにならないコミュニケーション」と「パーソナリティ」の関係

コミュニケーションが多階層になることで当然、自社に関連しつつも自社の管理下にないコンテンツが増える。管理下にない以上、それを一方的にコントロールすることは不可能だ。

では、どうすればそこで良質な方向にコミュニケーションをコントロールしていけるのか。

個人的には原理原則だけいえばたいして難しい話じゃないと思う。その鍵が「パーソナリティ」。

誰でも日々、友人関係とか親戚関係とか恋愛関係とか「コントロール不可能な」コミュニケーションってのは物凄い量やっているわけで。そこでのコミュニケーションを円滑にするために使われてるのが「パーソナリティ」。誠実さとか親密さとか、なぜそうすべきなのか、なかなか説明がつかないようなもの。

それと同じで、内容を一方的にコントロールできなくなったコミュニケーションの場面において、その内容をhappyなものにするためには、もう「パーソナリティ」とでもいうしかないようなものに拠るしかない、ということなんじゃないか。そいつは友達になりたいと思えるやつなのかどうなのか。

まぁミッションとかビジョンとか理念とかスタイルとか、先達たちが伝えてきたことの焼き直しでもあるのだけれども。企業Blogの好例ってのは、運営サイドがこのへんをきちんと理解しているもののような気がする。