1つのボタンを左に置くか、右に置くかという問題で30分

いろいろおもしろいところのある記事だけど、一番自分に関係しそうなところだけ。

ユーザーインターフェースのデザインというのはGoogleの中でもかなり重要な位置付けにあります。その道のエキスパートの人たちが、1つのボタンを左に置くか、右の置くかという問題で30分くらい議論をしていたりする姿をよく見かけます。

また表現の言葉選びも非常に慎重に行っています。

「〜ができる」という視点だけで作られたアプリケーションには、コンテンツのグループとラベル、タスクと画面遷移の関係*1、要素の位置関係に対する配慮がない。

Googleがそれを重視して投資している(ボタンの位置が右か左かという問題を解決するために、複数のエキスパートに30分の議論をさせるコストを支払っている)というのは示唆に富む話だ。


以前、ユーザビリティの会社の方とお話した時に、

ユーザーインターフェイスこそが、価値の源だ

という趣旨のお話を聞かせてもらったことが印象に残っている。

インターフェイスとは境界であり、ユーザーがサービスを体験する接点だ。ここが最適化されていなければどんな優れた機能も、価値に転化してはくれない。(ということを最近あらためて実感してる。)

*1:AJAXによって画面遷移というよりは要素遷移といったほうが正しい世の中がきそうだ。