ところで、RSSで1to1マーケって必要?

SilverPopが出したサービス「RSSDirect」についての記事を見て、思った。

営業さんのひろってくるお客様の声とかきいてると、RSSについてもやっぱり「属性わかって、1to1のパーソナライズして、、」みたいな1to1マーケティングの要望があるみたい。SilverPopの「Eメールマーケ並みのパーソナライズ」みたいなのもきっとそういう要望に応えるものなんだろう。

ただ、あんまそれって、目を見張るような効果はないと思うんだよな。どうなんだろう?

エンドユーザー側で、充分に細分化されたコンテンツごとにRSSを取得できて、チェックボックスとかでいっぺんに内容をカスタムできれば、企業側がそれ以上ストーキングするメリットってあるのか?

ちょっといろんな「パーソナライズ」といわれるアプローチが、RSSでどう実現されるべきなのか考えてみたい。

心理属性からのパーソナライズ

要は、「その人」の関心を明確にできればいい。

  • A,
  • B,
  • C,

みたいにフィード作ってフィードを選んでもらえばよし。

パーソナライズじゃなくていい。

行動属性からのパーソナライズ

とりあえず「このアイテムをクリックした人だけにメッセージを、、」をどう解決するか?に代替しちゃえばいいんじゃないか?

とすれば、下記でできそう。

ABCの各フィードが下記のアイテムを持つとする。

  • A
    • A1,A2,A3
  • B
    • B1,B2,B3
  • C
    • C1,C2,C3

例えばこのとき、「C3をクリックした人だけに流したいアイテムがある」場合、Cに流せばいい。C3をクリックするのはCを購読してる人だけなんだから。

パーソナライズじゃなくていい。

行動属性からのパーソナライズ(応用編)

じゃあ「C3とA1をクリックした人だけに」ってのはどうなんだ?

Eメールマーケでよく聞いた話だけれども。単純化して、

  1. 10万人の購読者、5〜10%のクリック率
  2. 一回目:5%、5000人のクリック
  3. 二回目:5%、5000人のクリック
  4. 両方クリックした人:5% * 5% = 0.25% 、250人
  5. 250人にメール:10%、12.5人のクリック
  6. 12.5人の個人情報を基に営業が、、

みたいな。とりあえず確度の高いルール探そうとするだけで、めいっぱい脳ミソくたびれさせなきゃなんない。ほんとにペイする? まぁ不動産、金融、クルマあたりはペイするのかな、、。

これはほんとに購読者を個別認識しないとできないけど、RSSで必要なんだろうか、、。

人口統計、地理的属性からのパーソナライズ

男女、年齢層、、。

ほんとに重要なコンテンツの出しわけをするのであれば、コンテンツごとにフィード作って好きに選んでもらえばよくないか?

男だったらクルマ、女だったら占い、みたいな決めうちよりはいいよね。

例えば不動産だったら、、

  • コンテンツ
    • 不動産選びのオトクpoint
    • オトコならこれを選べ! 和尚が渇!
    • やっぱり風水
    • 編集後記
  • 地域ごと情報
    • (地域選択)

みたいにしといて好きな情報拾ってもらえばいいじゃん。ダメ?

1to1のルールではなく、コンテンツの分類を考えるべき

なんかの属性に適したコンテンツをマーケ側が考えて届けるのは、エンドユーザーの関心にマッチする可能性が低い。そのうえ、ほしくない情報を届けてしまうリスクがある。

あらかじめコンテンツをきちんと分類して選んでもらえばそれで、パーソナライズとされる部分の多くのことは実現できる。

コンテンツをどう分類して、どうセット化して見せるかとか、選びなおしをどうするとか、ユーザエクスペリエンス向上のためにいろいろ考えることはある。1to1のルールを考えるより、そっちのほうが重要なんじゃ?

追記(051101)

1to1じゃないとフリーケンシープログラムができないのか。