米Yahoo LocalがMicroformatを採用。Microformatの真価。

こんな記事が。

In the quest to make the Web more structured, Yahoo Local now supports the hCalendar, hCard, and hReview microformats on almost all business listings, search results, events, and reviews...

地域検索結果に自分のお店とかイベントとかを載せたい場合、いちいちYahooに登録しなくても自分のブログの中でmicroformat 使っておいてくれれば載せるよ、と。

この手の公開規格はアプリとデータがニワトリタマゴの関係なんだろうけれど(RSSもそうだ!)、とりあえず人気のアプリを対応させたからみんなデータ出してみてね、というアプローチ。

どう転がるだろうか。

microformatの真価は、デスクトップアプリなど連携できるアプリが幅広くなること


ところで、おもしろかったのは「Microformatは、デスクトップとウェブとをシームレスにする」という箇所。

The technology will bring interoperabilty between the desktop and the Web, Baio said. For example if Microsoft's proposed Live Clipboard were available for the Mac and Windows, copying an event into Outlook would retain all the relevant metadata.

microformatで構造化された箇所をブラウザ上でコピーすると、アウトルックとかにメタデータごとコピれるよと。

なるほど。

記事ではほかにも、ブラウザと組み合わせる例が紹介されてる。そういう意味ではネットの向こう側だけで構造化されるGoogle Baseよりも利用範囲は広そうだ。

単なる「データ」は無価値な時代に

Google Basemicroformatって、中央に集められたデータと分散されたデータの違いという意味で、逆のアプローチのように見えるけれど、実は対立するものではない。

Google Baseは、RSSCSVなどを使った一括インポート機能を持っているのだけれど、これとつなぐことを前提とすれば、CGMの事業者は「手元のメディアではmicroformatmicroformat部分はGoogle BaseにもPINGしとく」みたいなアプローチで両方を使える。規格さえ定まっていれば、PINGサーバー乱立だってありえるし。

そうすると今度はGoogle Baseを使うアプリやMicroformatを使うアプリすべてでそのデータが利用可能になる。情報の利用側からすると「すべての場所で」利用可能になる。そう考えると、Google Baseのデータ寡占みたいな未来はこないはず(Gさんもそれは狙ってないんだきっと)。

コピれることと、コピれないことの違いがこれまでよりもっと大きくなっていくんだろう。

たとえば、「データ持ってること」と「それを整理して、より高い価値を実現できること」との違いとか。